こんにちは♪
今日は私がこれまでに散々苦しめられてきた『思考』について記事にしていきたいと思います
小難しい話というよりは私の体験談とこれからどんな風に思考を使っていけばいいのかへの気づきをシェアさせていただきたいと思います
「考える」という行為は私たちは普段当たり前のようにしています
本当にごく自然にオートマチックにしているのが考えるということですね
では思考・考えることにはどんな力があるのでしょうか?
目次
思考が持つ力とは
思考は便利な道具
思考というのはとても便利な道具ですよね
「人間は考える葦(アシ)である」とかの有名な哲学者パスカルは言っているように思考することで人間はいろんなものを生み出してきながら文明が発展してきましたので思考の持つ力は疑いないと思います
ただこの「思考」「考える」という行為が私たち自身を苦しめていることに気づいていますか?
思考は時に諸刃の剣となる
一方、思考は自分にとって諸刃の剣となることを意識したことはありますか?
私がそのことに気付いたとのは私が強迫性障害やうつ病といった精神的な病気を患ってから少したった頃になります
強迫性障害とは強迫的思考(自分では止められない嫌な思考)と強迫観念(その思考を打ち消すために行う行動)で成り立ちます。私の場合は車で人を轢いたのではないかとか万引きしてしまったとかそういう強迫的思考に悩まされ、続いて人を轢いてないことを証明するために何度も同じ道へ戻ったり、盗んでいない確認のために鞄やポケットの中を何度も確認したりする行為を繰り返していました。更にうつ病では罪業妄想(自分のしてきたことは罪だったと考える)や貧困妄想とかそういった妄想が見られるのですが私は特に罪業妄想がありました
その当時は頭の中で思考がぐるぐる回っていてその嫌な思考が四六時中、頭から離れない状態でした
何度も何度も嫌な思考が浮かんできても自分では止められず本当に苦しい思いをしました
自分(の思考)で自分を苦しめている状態です
思考により私は突き動かされてしたくもないのに確認行為を何度もしたり、思考により人生が全て終わったかのようにどん底に突き落とされました
今はそれらの症状に悩まされることは無くなりましたが私と同じように自分の頭の中の声に悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
次はこの頭の中の声の正体について「受動思考」「自動思考」という言葉を用いてお話していきたいと思います
受動思考・自動思考とは何か?
受動思考とは勝手に出てきた思考を盲目的に受け取ってしまう考え方
受動思考とは正式な日本語ではないと思いますが今回はあえてその用語を使って説明したいと思います
上記のような当時の私に起きていたことはどのようなことでしょうか?
勝手に考えさせられている、つまり受動的に思考を受け取っていたのが当時の私です
受動思考と同じ様に心理学で用いられる言葉に「自動思考」というものがあります
その漢字の通り思考は自動的に浮かんでくるというものです
これを読んでくれているあなたは「思考が自動的」なんて考えたことありますか?
私は自分が思考で悩まされていることはなんとなくわかりましたが、自動で浮かんでくるなんてことを考えたことありませんでした
私が勝手に生まれてくる思考によって苦しまされていることに気付いたのはある本を読んでからのことでした
ある本により気づいたこと
その本地はエックハルトトールさんという方が書いた「ニューアース」という本です
この本を読んでいかに自分が思考がつく嘘に騙されているかを知ることができました
この本の一節にある人物の例え話が出てきます
その人物は何かブツブツと独り言を言いながら歩いている人でした
思っていることを口に出しながら歩いている人
そのような人はあまり見かけませんし周りから見るといぶかしがられる人ですよね
しかしエックハルトトールさんはあるとき気づきます
自分もその人の様に頭の中でブツブツと独り言を言っているじゃないか!
違いは口に出すか出さないかだけじゃないか!と
何が言いたいのかというと
我々はみんな頭の中の声、つまり勝手に自動的に湧いてくる思考に囚われているということ
そしてその思考により「現在」というかけがえのない時間を失い、過去や未来に存在をシフトしてしまうのではないか、ということをエックハルトトールさんが教えてくれました
私が強迫性障害の時に「人をひいてしまったのでは…」とかそういうのも勝手に聞こえてきた頭の中の声です
そしてうつ病の時のように現在何も起きてないにも関わらず過去や未来に想像(妄想に近い)を勝手に膨らませて悩み苦しむ
多くの人は病的な思考じゃないとしてもこれと同じようなことを毎日しています
「あの人の態度が・・・」「今日の天気は・・・」「あの時なんであんなこと言ったのか」「来週は嫌な予定が入っている」
これら全て頭の中で勝手に・自動的に起きている声です
そしてそれを盲目的に受け取って自分の思考としてしまっているのです
人間は自分で考えていると思っています。思考を自分のものとしています
でもそれは違います。思考は勝手に、自動的に浮かんでくる雲みたいなものなのです
空が頭の中だとすれば思考は雲です
雲は常に形を変えて浮かんでは消え浮かんでは消えを繰り返します
一旦現れてもまた消えて新しい雲がどこからともなくやってきます
思考も同じです
頭の中という空間に勝手に浮かんでは消え、浮かんでは消えを繰り返す雲が思考なんです
そんな勝手に現れ勝手に消えていく思考に私たちは囚われて身動きができなくなってしまっているんです
受動思考・自動思考によって人は悩み苦しむ
そんな勝手に現れる思考により私たちの心は悪い意味で揺さぶられます
ああなったらどうしようとかこうなったら困るとかの未来に対する不安やすでに過ぎ去った過去に対する後悔で身動きがとれなくなります
人は1日に6万回思考していると言われます
そのうちのほとんどがこのような不安や後悔の思考ばかりであったらどうでしょうか?人生は非常に苦しく困難に満ち溢れたものになってしまわないでしょうか
実際に6万回のうちの多くはマイナス要素のものだそうです。思考によって苦しむために心の病を発症する人が多いのもうなずけます。逆にこの6万回の思考をプラスのものに転換できたらどうでしょう?その人の人生は随分変わることが容易に想像できますよね
私もこれらの思考で大げさに言えば人生を棒に振ってしまった経験があります
あらゆる人生の選択の大切な場面、進路、進学、就職などなど、あげればキリがありません
ただそういった人生の大事な選択の時でなく日々の日常の中にも受動思考は侵攻してきます
そうなると毎日生きていくのが本当に大変になってしまいます
そしてそう言った思考に囚われてしまうと日常に向かう私たちの生へのエネルギーはどんどん減少し活動範囲はどんどん狭くなっていくことが容易に想像できるでしょう(私のように…)
ではこれらの思考に捉われなくなるためにはどうすればいいのか?
そのことについてお話ししていきたいと思います
受動思考・自動思考に囚われないようにする方法
まずは思考に気づくことから始めると良い
思考に囚われないようにするにはまずは自分がいつも思考していることに気づくことです
無意識にしている行為を修正するにはまずは無意識にしていることに対して気づく、つまり意識的になる必要があります
どうやるかと言うと、ある思考があなたに浮かんだとします
「仕事早く終わらないかなあ」
普段は何気なくこんなこと考えながら時がすぎると思いますが、このような思考が浮かんだときに『あっ、今、「仕事終わらないかなあ」なんて考えたな』と思考に気づくようにします
そうするとどうなるか…
思考に気づくことで思考を客観視することができるようになります
今までは自分が思考していると思って思考と一体化していた自分から、思考と距離を置き自分と思考を引き離すことができるようになります
思考を客観視できると言うことはそれ(思考)はもう自分のものではありません
最初のうちはもしかしたら思考をずっと見張っていることになるかもしれません
しかしある程度、思考に気づくことを続けていくと思考が出た時に「また来たのね」と軽くいなせるようになります。それまでの辛抱です
そうやって思考とどんどん距離を置くようになってください
そうすると思考が自動的に起こることが理解でき、そもそも実体のないもやみたいなものだと見抜くことができます
そこまでいくと頭の中の声に悩まされていた時が嘘のように生きることが楽になります
いろんな人の体験をみていくと思考停止、つまり空に雲がない状態になるかたもいらっしゃるみたいです
私はとてもそこまではいきませんが空に浮かんだ雲を見過ごせる、ただ見ておくことができるようになりました(それにより強迫性障害・うつ病が治った)
間違っても浮かんでいる雲をかき消そうとしないでくださいね
雲に気付けばあとは放っておけば勝手に雲はいなくなってしまうので大丈夫です
では受動思考と距離を置けるようになってからの私は今、思考をどうしているかのお話をしたいと思います
最初のうちは最初の「仕事早く終わらないかなあ」→「今日約束があるのに」→「なんでこんな時に限ってお客が」というふうに雪崩式に思考のループが起きていきます。どの時点でも気づけばループは断ち切ることができますができれば最初の時点の思考に気づけると尚良いです
受動思考の反対である能動思考とは何か?
能動思考 自分から積極的にプラスの思考を用いていくこと
これまで自動的、受動的な思考に悩まされてきた私は徐々に思考と距離を置けるようになってきました
ここで私は随分と生きることが楽にはなっていたのですが少し気になることがありました
それは自分がやりたい、したいと思った考え、ひらめきのようなものの思考の扱い方です
急に何かやってみたいと思う、これも思いついた時は自動的です
ただ受動思考と違うのは「〜したい!」という心が突き動かされるようなプラスな情動と共に浮かんでくる点です
また「こうしていこう!」「達成してやる!」という目標に向かう使命感と共に浮かぶ思考もまた受動思考とは思考の質が違うものです
最初はこれも一括りにしてしまえば「思考」ですので気づいてほおっておけばいいと思いました
思考と距離をおく点においてはそのやり方で間違っていないと思いますし最初はそれでいいと思います
しかし自分のしたいことやりたいことに関する思考すらもそのままにしておくとついには何もできなくなってしまいました
でもこれは間違っていたのです
湧いてきた思考を放っておくことは大切ですがそれが思考ではなく情動なら乗っかって見れば良いのです
この違い、なんとなくわかりますか?
例えば「トイレ行きたい」という気持ちが湧いたらトイレ行きますよね!?
ここでこれは思考だから・・・なんて普通なら考えません
それと同じように何か湧いてきてそれに余計な思考が入らずに動けるなら動いちゃえば良いということなんです
特にこれを意識するようになりより前向きに考えられるようになった、やりたいと思ったことは少しの躊躇だけで行動できるようになったのです
能動思考とは端的に言えば「思考を自分の意志で使う」と私は定義しています
今までは自動的に生まれた思考を受け取っていただけでしたが、今は自分が望まない思考とは距離を置き、自分が望む思考を自ずから考えていくようにしています
もしかしたら世間一般でいう「プラス思考」と同じかもしれません。ただ私のように考え込みやすい性格の方でしたらいきなりマイナス思考のブレーキを踏んでプラスのアクセルを全開にすることは非常に難しいと思われます
それよりもまずは思考と距離を置き、受動思考に実態を持たせないことを優先するといいのではないでしょうか
十分にマイナス思考が収まってからプラスのアクセルを徐々に踏んでいく方が良いのでは、と思います
能動思考の注意点
ただ一つ注意点があります
それは能動的な思考をしたからと言って何か事態が好転するようなことが起きるとは限りませんし、その思考を信じて行動した結果、より損害が出る場合もあるということです
プラスを考慮に入れれば必ずマイナスもセットです。表があれば裏が必ずあります(正しくはプラスもマイナスもないのですが)
それをわかった上で自分の正しい・信じる・夢や希望に向かって思考を使っていけば良いのではないでしょうか
少なくとも常に思考に悩まされていた時よりははるかに良い時間が過ごせます(私の場合)
この注意点は非常に難しい点でもあります。誰もが心の平安を求めると思います
特に私のようなマイナス思考の方など思考に苦しめられている方は
心がフラットな状態、穏やかな状態とはおそらくプラスもマイナスも受け入れた状態のことだと思います
プラスだけ感じ切ることも可能だとは思いますがそれは心の平安とは少し違うような気もしています(この辺はまだうまく言えないのですが)
思考を能動的に使うことは自分の感情を安定させ、生きていく原動力(エネルギー)になります
逆に受動的な思考は多くの場合、自分の感情を不安定に、そしてエネルギーを奪い取ります
よって思考を能動的に使っていき、一方で受動思考に囚われずにいくことが心の平安を手に入れるためには大切なのではないか、と今は考えています
ただ私の場合はまだ大きな結果を手にしていません(能動的思考によって結果を得るとは限りません)ただ少なくとも心や生活にプラスの変化が見られ始めているのは確かです
もしみなさんが自分の思考に苦しめられてるのであれば是非とも「思考に気づく」ということをおこなってみてください
最後に「思考に気づくこと」を教えてくれた本をご紹介して終わろうと思います
思考に対して参考になる本は?
エックハルトトールさん 「ニュー・アース」「さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる」
引用元:サンマーク出版公式ホームページ
エゴ(思考や感情)について非常に詳細に書かれています。厚い本のため最初は理解することが難しいかも。
引用元:徳間書店公式ホームページ
ニュー・アースに比べると非常に読みやすくQ&A形式もあるため理解しやすいです。最初はこちらを読んでからニュー・アースを読むと理解しやすいかもしれません
ガンガジさん ポケットの中のダイヤモンド
引用元:ナチュラルスピリット公式ホームページ
この本の序文をエックハルトトールさんが書いています
このガンガジさんの本も思考やエゴについて詳しく書いています
ニュー・アースより読みやすいと思いますし私の好きな本の一つでもあります
今日は「思考」についてお話させていただきました。自分の頭の中にどれくらい思考が現れては消えを繰り返しているのか再発見すると面白いですよ。よかったら参考にしてみてください
エックハルトトールさんは現在、精神世界の本においてかなり有名な方です。その中のニューアースは彼を代表する本なのですが非常に分厚くて理解が難しい本です。「さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる」はニューアースをさらに噛み砕いている本ですので数倍読みやすい本になります。頭の中の声に悩んでいる方にはおすすめしたい本です